2018年01月11日 13:43

東北をメインとする地方から、人生の面白さと豊かさを発信する無料WEBマガジン「よあけのてがみ」が昨年秋にリリース。多彩な著者が綴る6つの連載エッセイが、多くの読者をひきつけている。

原発事故後に福島と宮城の県境にある里山から、夫の故郷イギリスへ避難した5人家族の妻が綴る「オールライト家の人々」。また、東日本大震災で最大規模の被災地となった岩手県陸前高田市からは、寺の住職が変わりゆく街の風景をレポートする「りくのハナさん」。そして三重県津市からも、大手新聞社の支局長が日々の考えごとや仕事の裏話などをしたためる「現役新聞記者のねごと」が届く。

各連載はほとんどが週に一度のペースで更新されている。運営は、東京の雑誌業界で約20年間、フリーライター・編集者として活動してきた塩坂佳子さんが、宮城県石巻市で設立した合同会社よあけのてがみ。企画・制作や編集・ライティングスキルの教育事業などを通じ、東北の発信力の底上げを狙う。