2017年05月23日 10:45

産経新聞社は、回顧展「没後40年 幻の画家 不染鉄(ふせん・てつ)展」を、7月1日~8月27日に東京ステーションギャラリーで開催する。

不染鉄は、京都市立絵画専門学校在学中から帝展に入選を重ねるなど華々しい活躍で将来を嘱望されたが、卒業後は奈良で図画教師として勤め、戦後は中央画壇を離れ、飄々と作画を続けた人物だ。晩年の活動がほとんど知られていないことから、これまで正確な評価や位置づけがなされてこなかった。しかし、不染ならではの画力と何ものにもとらわれない精神によって表現された作品は、鳥瞰図と細密画の要素をあわせ持った独創的な世界を作り上げている。

不染鉄としては21年ぶり、東京では初となる本回顧展では、代表作「山海図絵(伊豆の追憶)」をはじめ、新発見された作品や絵はがき、焼物などを含む約120点を展示。今なお見るものを引き付けてやまない不染作品の不思議な魅力に迫る。

入館料は、一般900円など。

東京ステーションギャラリー