2017年05月09日 09:08

JOGMECは、渥美半島~志摩半島沖(第二渥美海丘)において、4月7日より、第2回メタンハイドレート海洋産出試験の準備作業を開始。5月4日にメタンハイドレート層からの分解ガスとみられるメタンガスの産出を確認し、ガス生産を開始した。

今回のガス生産実験では、異なる出砂対策を施した2本の生産用坑井を用いて、まず一方の坑井で3~4週間程度のガスの連続生産を目指す。次にもう一方の坑井において、1週間程度のガスの連続生産を試みる予定。試験の終了は6月下旬頃を予定している。

第2回メタンハイドレート海洋産出試験は、第1回海洋産出試験で明らかになった技術的な課題の改善策を実証。より長期のガスの生産挙動を把握し、減圧法による海底面下のメタンハイドレートの分解状況など、将来のメタンハイドレートの商業化に向けた貴重なデータを得ることを目的としている。試験の成果を活用して、将来の商業生産に向けた技術基盤の整備を進めていく予定だ。