2017年04月25日 09:43

日本紛争予防センター(JCCP)は、5月1日より、トルコ共和国メルスィン市郊外の非公式難民キャンプで生活する、イラク・シリア難民を主な対象に、Eバウチャー(ICカード)を通じた生活支援を実施する。
同キャンプで生活する難民たちの多くは農業を通じて収入を得ているが、日雇いで賃金も低いため、非常に困窮した生活を送っている。過酷な状況にも関わらず、彼らのほとんどがこれまで一度も支援を受けたことがなく、支援の手が十分に行き届いていない状況だ。
今回JCCPは、特に社会的・経済的に弱い立場にある難民500世帯を主な対象に、Eバウチャーを通じた生活支援を実施。Eバウチャーとは、日本でも広く普及している鉄道会社の発行する交通ICカードのように、お金をチャージしてその金額分を使用できるカードだ。Eバウチャーを受け取った難民は、指定の店舗で生活に必要な最低限の食糧や生活用品などを、自ら選択し購入することができる。