2017年04月21日 17:24

河出書房新社は、世紀の大発見といわれるフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)のスケッチブックに描かれた未公開の65枚をすべて収録した画集「フィンセント・ファン・ゴッホ────失われたアルルのスケッチブック」を4月20日に刊行した。

ゴッホが南仏アルルに滞在していた1888年5月から1890年4月の間、スケッチブックとして使った40.5x26cmの会計帳簿は人から人へと手渡され、ついにスケッチが描かれていることを忘れ去られたまま、ゴッホの家の跡地にあったカフェの食器棚に眠っていた。この会計帳簿を発見した所有者の依頼をうけて、40年以上にわたりゴッホを研究してきた専門家らが3年をかけて「すべて真作」と鑑定した。

本書では、発見された65枚のスケッチを原寸に近い大きさで精密に再現収録。さらにゴッホの行動を知る手がかりとして、同時に発見された手帳の全ページを収録し、65枚のスケッチについて名作との関係などを詳細に分析・解説している。価格10000円(税別)。