2017年04月14日 16:02

稀代の狂言師・野村萬斎さんが、一夜だけ、たった100人の観客に向けて舞った「三番叟(さんばそう)」と「ボレロ」。メディア・アーティストの高谷史郎さんとのコラボレーションによる奇跡の一夜が、DVD+写真集として河出書房新社より発売された。

本書は、東京都現代美術館にて開かれた「東京アートミーティング 新たな系譜学をもとめて 跳躍/痕跡/身体」関連イベントおよび「東京都現代美術館開館二〇周年記念公演」として開催された公演の記録。五穀豊穣を願う「三番叟」には、天と地のあいだの混沌とした人の世界にあって、地の下の荒ぶる神を鎮める舞という現代的な解釈が加えられ、モーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」には、冥界からこの世界に訪れたまれびと(来訪者)が、現世に生命と色彩を与え、次なる世界に転生してゆくというコンセプトが反映されている。

三番叟/エクリプス(日蝕)MANSAIボレロ/転生」、価格は5556円(税別)。