2017年12月14日 10:16

講談社は、「本当に美しいおとなの塗り絵 心を整える癒しの日本風景」を12月7日に発売した。
本書の最大の特徴は、見るだけでうっとりとしてしまう、線画の緻密さ、繊細さ。木々の葉や水の波紋、そして空気感さえも描きこまれたディテールは、線を目で追うだけで、見る者をその世界へと引き込んでいく。さらに、著者・稲垣謙治さんが得意とする透明感のある水彩タッチの原画もまた魅力的。観察すればするほど、水のせせらぎや風の音、匂いにまで想像が膨らむ。
現地に出かけるのは難しくても、絵を丁寧に観察し、色を塗っていけば、その地の色彩や空気感を擬似的に体験してもらうことができるはず。緻密かつ繊細な絵柄の本書ならば、類書にはない「その地を体験する」という楽しみを実感できる。本書は、著者と同じ水彩絵の具の他、経験にあわせて色鉛筆や水彩色鉛筆などで楽しむことが可能だ。
定価は1100円(税抜)。