2017年10月20日 15:15

総合工具メーカーの京都機械工具(KTC)は、京都市産技研、利昌工業との産公連携体制により、新素材「セルロースナノファイバー」(CNF)を、作業工具の機能開発へ応用することについて共同研究を開始する。

「CNF」とは、植物の主要構成成分の1つであるセルロースから生まれた新素材で、鋼鉄の1/5の軽さと5倍以上の強度を有しながらも、植物由来であるため、環境負荷が少なく再生可能な素材。KTCの培ってきたノウハウと組み合わせることで、作業工具を「より軽く・より強い」ものに進化させることが可能となる。

軽さが追求された工具は、携行性が高く、作業現場への持ち出しや扱いが容易となることが期待される。また絶縁性素材のため、作業時の安全性も向上。さらに再生可能な素材であるので、製品を通じて「低炭素社会の実現に貢献すること」にもつながる。「安全で、使う人と環境にやさしい工具」を目指し、2020年の商品化を目指す。