2017年08月31日 11:52

ソニーエンジニアリングは、肥育牛に装着する牛端末で牛の起立困難状態を検知し、肥育農家のスマートフォンにその状態を通知する「うしらせ」を開発した。
肥育業界では、肥育後期において、牛が横になった状態から起き上がれなくなることがあり(起立困難状態)、その状態のまま放置すると肺が圧迫され窒息死してしまうことがある。肥育牛の起立困難による死亡事故は年間1~2%発生するといわれ、1頭あたりの損害額は約100万円と大きな課題と認識されている。現状では事故を防ぐために牛舎の見回りなどで対応しているが、夜間の監視などは農家の負担も重く、労働生産性を下げる要因となっている。
「うしらせ」は、牛端末で牛の横臥状態を検知し、牛舎内に設置する基地局へ情報を送信。通信機能を備えた基地局よりクラウドシステムへ送信。起立困難状態発生時に、ユーザーのスマートフォンアプリへ警告を通知する。
メーカー希望小売価格はオープン。発売時期は2018年1月を予定。