2017年07月10日 15:27

ロボキュアは、千葉大学との共同研究によって開発した言語訓練用アプリ「ActVoice for Pepper」を活用した、失語症者に対するリハビリの臨床試験において有意な改善が確認できたことを発表した。
本リハビリは、君津中央病院の協力を得て2015年12月より約1年半にわたり実施。病院内での訓練では、4症例中3症例について、ActVoice for Pepperによる訓練を実施した訓練語の正答率はいずれも改善がみられた。また病院内における訓練で改善の度合いが少なかった1症例について、Pepperを自宅に置いて引き続き訓練を行ってもらったところ、改善が確認できた。
同病院言語聴覚士の村西幸代さんは、「失語症者の人の言語回復には長期的な見通しを持った、粘り強い練習が必要。ロボットであれば、自分の苦手とすることでも気負わずにさらけ出し、心ゆくまで練習ができる。これがロボットとの練習の最大のメリットなのだと思う」とコメントした。