2016年12月08日 11:00

宝島社は、主催する第7回「このマンガがすごい!」大賞の最優秀賞『ECHOES(エコーズ)』を12月10日に刊行する。
本書は、著者・歩さんの実体験を織り交ぜ描かれた女子バスケットマンガだ。男性の心を持ちトランスジェンダーであることに悩み葛藤する主人公・青、過去の人間関係から人を信じられなくなった飛鳥、過去への罪悪感と自分の情けなさと戦うキャプテン金子など、それぞれの部員が悩みを抱え葛藤しながらも成長していく姿を描いている。著者自身、3歳の時から自身の性に違和感を感じていた。今回のマンガは、ひとつのコミュニティの中には様々な人がいてもいいんだというメッセージ、トランスジェンダーが特異ではない世の中になってほしいという願いを込めて制作した。
同大賞は、「その年一番面白いマンガ」をランキング形式で発表しているガイドブック『このマンガがすごい!』を発行する宝島社が、作家の発掘・育成を目的とし、2010年に創設した新人賞だ。