2016年11月21日 16:04

動物を使用しない実験分野で世界最大規模、また動物実験代替法を評価する唯一の賞であるLush Prize(ラッシュプライズ)。設立5年目となった「Lush Prize 2016」では、今年新設された「若手研究者部門アジア」において、日本人が受賞に輝いた。
受賞したのは、大阪市立大学大学院 医学研究科の辰巳 久美子さん(日本)、延世大学校歯科大学のミジュ・キム(Mijoo Kim)さん(韓国)、中国代替法研究センターのユー・チェン(Yu Chen)さん(中国)の3名。
これまで毒物学の分野においては、動物実験を軸に研究が進められてきたが、そのような実験方法を前にすると、多くの若手研究者たちの研究意欲が軽減したり、一方で動物を使用しない実験に取り組もうとすると予算が限られてくるのが現状だった。受賞した3名の研究者にはそれぞれ1万ポンド(約180万円)が授与され、各人の研究支援につなげたいとしている。