2016年10月24日 10:38

KADOKAWAと角川文化振興財団が2009年に創設した文学賞「山田風太郎賞」の選考会を、10月21日に帝国ホテル東京にて実施。選考委員の審査により、塩田武士著『罪の声』(講談社)が受賞作に決定した。

「山田風太郎賞」は戦後日本を代表する大衆小説家、故山田風太郎さんの独創的な作品群と、作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設。毎年9月1日から翌年8月31日までに書籍として発表された長編および短編の文芸作品の中より最も面白いと評価された作品に贈られる。

選考委員を代表して選評を述べた奥泉光さんは、「グリコ・森永事件という史実が最大限に活かされたミステリであり、作品の力と作家の力量を評価する声が一番多かった」と話した。本賞の贈賞式および祝賀会は11月25日に、いずれも帝国ホテル東京にて開催する。

山田風太郎賞公式サイト