2016年08月31日 12:16

2017年1月8日放送スタート予定のNHK大河ドラマ「女城主 直虎」。直虎を扱った歴史小説の作者でもある著者の解説で、その生涯と時代背景をより深く理解できる「城主になった女 井伊直虎」がNHK出版より刊行された。
井伊直虎(いいなおとら)は戦国時代まっただ中に生まれ、尼僧の身で領主となり、広大な領地と民とを統べる地頭職をつとめた実在の女性。これまで「勇ましく戦う女戦士」というイメージが独り歩きをしていたが、「なんとしても戦を回避する」「武力抗争を避ける」というのが彼女の闘い方だった。自ら出陣して戦ったことは生涯に一度もなかったという直虎の在り方は、戦国時代にあってきわめて稀有な存在として光っている。本書では、当時の時代背景を含めて、直虎という女性の生涯が詳細に紐解かれている。
「城主となった娘 井伊直虎」は、8月25日発売。定価1188円。地元の人からも敬愛される、直虎ゆかりの史蹟ガイド・年表、新発見資料も初掲載される。