2016年05月23日 15:20
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国内研究機関が参加する「六君子湯(りっくんしとう)グレリンプロジェクト」は、医療用漢方薬である「六君子湯」を処方したマウスの寿命が、延長したことを発表した。

六君子湯は生薬から作られる漢方薬で、易疲労感や食欲不振、胃炎、吐き気などの症状に対し処方される。これまでの研究で、カロリー制限をすると胃から分泌され、食欲を増進させるホルモン「グレリン」が、老化の遅延や疾患の予防、身体機能の低下を抑えることが分かっていた。六君子湯は、体内のグレリン分泌を促進する効果があると言われている。

六君子湯の投与実験では、18~20匹の老化マウスにおいてグレリンの増加により、心臓病および記憶の改善効果が示された。心疾患の発症リスクとなる心筋線維の萎縮も改善し、寿命も延長していることが確認された。今後は、人間でも高齢者特有の疾患や身体機能低下の改善がみられるか、研究が進められる。