2016年05月06日 15:56

KADOKAWAは、熊本県にある世界で唯一の郵便局を書籍化した「赤崎水曜日郵便局」の重版を決定した。

「赤崎水曜日郵便局」は、熊本県南部の津奈木町の海辺にある廃校になった赤崎小学校を利用したアートプロジェクトとして開局。ここへ自分の水曜日の物語を送ると、知らない誰かの水曜日の手紙が届く。「刹那的な信頼関係」によって結ばれる、手紙を通じた一期一会。本書は、そんなちょっと不思議な「片道書簡」を編んでいる。

編著者は、熊本県津奈木町が運営するつなぎ美術館の唯一の学芸員で、「赤崎水曜日郵便局」プロデューサー兼管理人である、楠本智郎(くすもと・ともお)さん。アーティストと住民が、地域資源を活用しながら表現活動に取り組む「住民参画型アートプロジェクト」を2008年から実施している。

巡り合うはずのない見知らぬ誰かとのちょっと奇妙な出会いが描かれ、熊本から希望と奇跡が届く1冊。定価1200円(税別)。