2016年03月16日 08:12

積水ハウスが1963年に建築した住宅「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」が、プレハブ住宅として初めて国の有形文化財に登録されることが決定した。

本物件は、1963年、軽井沢の別荘地に建てられ、1971年以降山崎家及び臼井家が所有し、主に避暑を目的とした別荘として現在まで53年にわたり使用されている。今回、本物件が建築当初の仕様を残して現存する唯一の住宅であることから、戦後住宅業界の一側面を語るものとして評価された。

現在、住宅産業をけん引しているプレハブ住宅(主に構造体や外装材などを工場で生産することで高い品質を確保し、現地で組み立てる住宅)は、1960年頃から本格的に開発、販売が始まった。当初は勉強部屋のような付属建築物がほとんどだったが、このセキスイハウスA型は、部屋だけでなく水周り設備を備えており、「国産工業化住宅」の第一号と言える。