2016年03月02日 08:34

国連WFPは、瞳の虹彩を読み取ることによって地元商店での買い物の清算ができる革新的な虹彩認証支払システムを、試験的にヨルダンの難民キャンプに暮らすシリア難民の人々を対象に導入した。
ヨルダン北部のキング・アブドゥラ公園難民キャンプで暮らすシリア難民の人々は、従来は国連WFPが電子マネーをチャージしたプリペイド式の食糧引換カードを使い、食品を購入していた。今回の虹彩認証支払システムの導入により、人々はスーパーで買い物をする際に、虹彩認証カメラを見て読みとらせるだけで、食料品の支払いができるようになった。
国連WFPヨルダン事務所長のマジード・ヤヒアさんは、「食糧そのものを配っていたシリア紛争勃発当初の数ヶ月間と比べると、食糧支援における飛躍的な進歩と言える。この技術のおかげで、食糧支援がより効率的で透明性の高いものになる」と述べた。
国連WFPは今後、この新しい虹彩認証支払システムを、ヨルダン国内の難民キャンプに住むすべてのシリア難民へ適用していく予定。