2015年12月14日 13:24

米STマイクロエレクトロニクスは、インフォテインメント機器向けに車載グレードに対応した高集積の電源制御用ICの新シリーズを発表した。

複数の電圧レギュレータを1チップに集積することで、機器メーカーは低コスト化と小型化が可能になる。新シリーズ最初の製品である「L5963」は、降圧DC-DCコンバータ2個、低ドロップアウト・リニア・レギュレータ、ハイサイド・ドライバを集積する。

L5963は、ディープ・トレンチ・アイソレーション(DTI)技術と共に、STの車載向け最先端BCD8プロセス技術を採用。STが主導するBCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)プロセス技術は、低電圧回路と高電圧回路を1チップ上に集積することが可能。集積された3個のレギュレータは、バッテリに直接結できる一方、DTI技術が内部ブロック間の絶縁性を強化するため干渉が減少する。単価は、1000個購入時に約2.4ドル。