2015年11月19日 08:49

河出書房新社は、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の新訳がミリオンセラーを記録したロシア文学者、亀山郁夫氏による小説「新カラマーゾフの兄弟」を刊行する。
遺産と女、兄弟の葛藤、そして謎の教団…135年の時を経て、あの名作の謎が解かれる。舞台を19世紀のロシアから現代日本に移し、世界的文豪とのコラボレーションから生まれた、ノンストップ・ミステリー巨篇だ。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は、実は未完の小説といわれる。ドストエフスキーが予告しながら書けなかったいわゆる「第2の小説」を、発表された「第1の小説」と合体し、完結編を書き上げたのが本書。名古屋外国語大学学長である亀山氏がドストエフスキーの遺志を継ぎ、続編でもパロディでもない、正当な「完結編」を試みている。発売日は11月20日(金)。価格は上巻1,900円、下巻2,100円(税別)。