2015年08月07日 11:20

マンダムは、自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンターの富永真琴教授との共同研究により、TRP チャネルのひとつであるTRPA1(刺激センサー)が、低浸透圧により細胞が膨張することによって活性化することを見出し、水などの浸透圧の低い溶液が鼻腔や眼の中に入ることで起きる感覚刺激のメカニズムを解明した。

研究では、TRPA1の活性が低浸透圧条件下において増幅することを明らかにし、低浸透圧液がTRPA1の活性に直接的に関与することを見出した。また、低浸透圧液によって細胞が膨張する度合いとTRPA1の活性には一定の相関関係があり、物理的刺激のひとつである細胞の膨張が、低浸透圧条件下でのTRPA1の活性に寄与することも見出した。

成果として、化粧品開発でのTRPA1を用いた眼刺激感の評価が可能となり、安全安心な化粧品の開発に順次応用していくとしている。