2015年07月16日 15:06

「馬と人との共存・共栄推進協会」は、引退後の競走馬の飼育費用をまかなう循環型モデル普及を目的として、馬糞堆肥を活用した支援プロジェクトを開始した。

プロジェクトでは、馬と人とが共生できる持続可能な仕組みを一緒に実現してくれるBAFUN(ばふぁん!)1,000人を募集。支援者には馬糞堆肥や馬糞堆肥を活用した野菜などが送られる。

競馬界では毎年、約7,000頭の子馬が競走馬として生まれるが、活躍できなくなる4歳以降になると、そのほとんどが殺処分され、天寿を全うできる確率は1%もないと言う。一頭あたり年間でかかる飼育費用は約60万円。本来平均で20歳といわれる馬の寿命を全うさせようとすれば、最低でも1000万円以上の生涯費用が必要になるためだ。同協会では、引退馬による馬糞堆肥生産と、その馬糞堆肥を活用した農作物栽培により、この費用をまかない、引退馬の持続的な飼育環境実現を目指す。