2015年07月16日 11:14

STマイクロエレクトロニクスは、空調設備のモータ、無停電電源装置、太陽光発電システム用コンバータなど、最大20kHzの周波数で駆動するハードスイッチング・トポロジの電力変換アプリケーションにおける電力効率を短期間・低コストで高める、新しい650V耐圧IGBTのMシリーズを発表した。

STの第3世代トレンチゲート・フィールドストップ技術を採用したMシリーズは、新しいトレンチゲートと特殊な設計のP-N-P垂直型構造が特徴。導通損失とスイッチオフ損失間の最適なトレードオフと、性能の大幅な向上を実現している。最短6μsの耐短絡時間(接合部温度150℃時)、拡張された最大接合部動作温度範囲(最大175℃)および幅広い安全動作領域が、高い電力損失を特徴とするアプリケーションの長寿命化と、信頼性向上を可能とする。