2015年07月07日 10:36

近畿大学は、養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」において、世界で初めて開発した「うなぎ味のナマズ」を使用したスペシャルランチメニューを試験販売する。販売日は7月24日の「土用の丑の日」とし、大阪梅田と東京銀座の各店舗先着30食限定で提供する。

「うなぎ味のナマズ」は、日本産マナマズの成魚養殖の技術を体系化することで、食味をうなぎの味に近付けたもの。日本産マナマズは種苗生産技術が確立されているため完全養殖が可能で、うなぎのような資源的問題がない。

うなぎは日本人の食文化に欠かせない食材だが、天然稚魚の漁獲量が激減し、供給量が需要に追いついていない。マナマズがウナギに代わることができれば、一般消費者の需要を満たすことができる。

水産経済学研究室では、マナマズを普及させ、将来的にはニホンウナギの半分以下の価格で提供することを目指して研究を続けている。