2015年06月15日 11:04

STマイクロエレクトロニクスは、低い導通損失、かつ最大8kHzのスイッチング周波数で非常に少ないターンオフ損失を同時に実現した、新しい1200V耐圧IGBTのSシリーズを発表した。

Sシリーズは、現在入手可能な1200V耐圧IGBTの中で最も低いレベルの飽和電圧(VCE(sat))が特徴。

少ない電圧降下と電力損失が温度管理の簡略化につながる。

正温度係数VCE(sat)のパラメータ分布のばらつきが非常に小さく、高電力アプリケーションにおけるシンプルな並列接続も可能。

ターンオフ時のサージ電圧と発振を抑え、外部回路の簡略化と部品点数の低減を実現する。

また、短絡耐時間(接合部温度150℃時)を最小10us保証、ラッチアップの発生しない動作、拡張された最大接合部動作温度(最大175℃)、および幅広い安全動作領域(SOA:Safe Operating Area)を実現した。