2015年06月10日 14:16

健康食品・化粧品の総合受託メーカーの東洋新薬は、三相乳化技術を用いた化粧品に、有効成分の皮膚浸透性および角層細胞間脂質モデルとの馴染みを良くする作用を確認。日本薬剤学会第30年会で発表した。
三相乳化技術は、従来の界面活性剤の化学的作用による乳化ではなく、柔らかい親水性ナノ粒子の物理的作用(ファンデルワールス引力)を利用した新しい技術。
城西大学・徳留嘉寛教授との共同研究で、三相乳化技術を用いた化粧品は、有効成分を皮膚に浸透させ、油の量でその浸透量をコントロールできる可能性があること、細胞間脂質モデルを壊さず良好に融合する(馴染む)ことを確認した。
同社では、この特徴を生かし、界面活性剤フリーで肌に優しい基礎化粧品や、みずみずしい感触とクリーム級の保湿力を兼ね備えたクリームインジェル、耐水耐汗性に優れる日焼け止めやハンドクリームなどへと応用展開している。