2015年01月14日 11:56

富士通テンは、音質を維持しながら質量を従来比約30%削減した、車載用軽量スピーカーを開発した。
自動車が世界的に普及する一方で、地球温暖化や排ガスによる大気汚染が深刻な問題となっている。車体やあらゆる部品において軽量化が検討されて、富士通テンが開発する車載用スピーカーもその1つだ。
本スピーカーは車両の多くに標準的に装着される口径16cmサイズのもので、ネオジム磁石を使用したタイプと、フェライト磁石を使用したタイプの2種類を開発した。
既に国内の自動車メーカーに採用もらう順次納入を開始している。現時点で納入が確定しているスピーカー数量を従来仕様で準備した場合と比較すると、約430トン/年の質量が削減可能だ。
富士通テンでは今回開発した技術を16cm以外のサイズのスピーカーにも応用して国内外自動車メーカーへの提案活動を強化し、より多くの車両に搭載してもらうことで、車両の軽量化、地球環境保全に貢献していきたい考えである。