2015年01月13日 15:27

撮影不可能と言われた炭鉱坑内の写真を集めた写真展「筑豊・最後の坑夫たち」を1月14日から18日まで福岡市美術館にて開催する。

明治に始まる産業革命を担い、戦後の高度経済成長を支えた筑豊地方の炭鉱・山野炭鉱。エネルギー革命により炭鉱がその役割を終えようとしていた昭和48年、3人のアマチュアカメラマンが地下527メートルの炭鉱坑内に入ることを許される。それから約40年。決して日の目を見ることの無かった坑夫たちの実像が現代に蘇ることとなった。

撮影者3人は、キャップランプの明かりだけが頼りの暗い過酷な世界で働く抗夫の姿をとらえている。これらの写真は、撮影者の1人である永吉博義さん実家の倉庫に、35年間保管されていた。

この度、これら貴重な記録である筑豊の炭鉱坑内写真を収めた写真集が初めて刊行されることを契機として、1人でも多くの人に炭鉱の歴史を知ってもらうため、福岡市美術館にて無料の写真展を開催することとなった。

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