2014年08月08日 15:43

長崎への原爆投下で、214名もの愛する教え子を亡くしたシスターがいる。彼女の名は江角ヤス。長崎純心女子学園の初代学園長だった。

戦前、長崎に日本人による初の修道院、女子高を創設し、女子教育の礎を築き、原爆被害者のためのホームを開設、福祉でも大きな功績を残した。日本のマザー・テレサと呼ばれたシスター江角ヤス。彼女の生き方・暮らし方、そして遺した言葉は、創設した純心女子学園で語り継がれている。

日本の女子教育、福祉の先鞭をつけ、数々の功績から「日本のマザー・テレサ」と呼ばれる江角ヤス。彼女が学園で折に触れて語ってきた言葉がある。

「いやなことこそ喜んでやりましょう」

「はじめから本物の仕事をする習慣をつけましょう」

「お辞儀をするのに一秒もかからないし、一銭もかからない」

「一番良くないのは失望することです」

人が生きるうえで守るべき基本、命の尊さ、愛の大切さを説いている。

心を灯すマッチのように

江角ヤスが遺した言葉を選び抜いた、心に響く一冊。充実した生き方の指針となる本である。