2017年02月06日 10:47

講談社は、2月7日発売の月刊文芸誌「群像」(3月号)に「新発見 自決九ヵ月前の未公開インタビュー 三島由紀夫 素顔の告白」を掲載する。

今回の記事は、TBS社内から発見された三島由紀夫の未発表肉声テープに基づくもので、TBSの協力のもと誌面掲載が実現した。1970年2月、翻訳者の故ジョン・ベスターさんによる取材を受けるかたちで、歌舞伎と演劇、三島文学の欠点、ピエロである人間と自分自身、日本の偽善と平和憲法についてなどを三島自身が約80分語っており、その貴重な音声資料を抜粋掲載している。

また、今回の資料についての解題と発見経緯を日本文学研究者・山中剛史さんおよびTBSプロデューサー・小島英人さんが執筆、インタビュー内で多く言及のあった自伝的長篇評論「太陽と鉄」を全文掲載。計66ページの大特集となっている。小説家の知られざる素顔の告白を体験できる1冊だ。