2016年11月27日 23:31

宝島社の「SPRiNG」が、日本ABC協会より発表された2016年上半期雑誌販売部数において、前年同期比217%で伸長率No.1となった。

「SPRiNG」は1996年に創刊。当初は「ナチュカワ(ナチュラルで可愛い)」をコンセプトにしていたが、2014年に大幅リニューアル。編集長に抜擢されたのは、当時29歳だった平澤梢さん。平澤さんは、おしゃれで知的な文化系女子「グッドガール」を新しくコンセプトに掲げ、ファッションスタイルをこれまでと真逆の「メンズライク」に変更した。「研修で言われた「誰かの“好き”を突き詰めれば、20万部は売れる」という言葉が自分の中に強く残っており、「文化系女子」を突き詰めて、20万部の雑誌にしようと思った」という。

リニューアル後すぐは部数が激減したが、今では最も売り上げを伸ばしている雑誌に成長。その背景には、コンセプトを貫き、読者へメッセージを伝え続けた地道な努力と、宝島社ならではの大部数戦略があった。