2025年10月20日 15:40

ヒューマノイド(人型ロボット)開発に取り組むスタートアップ、ドーナッツロボティクスは、エムビーエスと資本業務提携契約を締結し、共同プロジェクトを開始することとなった。
近年の建設業界では、職人の人手不足が深刻で、足場設置、外壁塗装、改修工事などの作業員の安全確保が問題となっている。また、交通インフラの警備員配置の人件費も膨大な費用となっている。このような問題が深刻化する中、「建築現場のロボット化」を進めることで、属人性を減らし、効率化および省力化に貢献できるものと考える。
エムビーエスは、建築物の外装・リフォーム事業を全国展開し、独自のコンクリート保護技術と多くの施工実績、顧客基盤を持つ。一方、ドーナッツロボティクスは 最新のVLMを搭載したヒューマノイドを開発しており、業界とのシナジーが期待できる。なお、VLMとは、Vision-Language Modelの略で、大規模言語モデル(LLM)から発展した、画像と言語を同時に扱える AIモデル。カメラで取得した映像と自然言語での指示を理解して行動する次世代ヒューマノイドは建築現場での仕事の代替が可能になる。
開発スケジュールとしては、第1フェーズ(~12カ月)がプロトタイプの開発および現地実験、第2フェーズ(12カ月~24カ月)にPoC開始、実用型モデルの開発。第3フェーズ(24カ月~)から商用サービス化、全国展開を予定。