2025年10月20日 15:30

光響はこのたび、Exail社製光干渉ユニット(90° Optical Hybrid ‐COH090)の輸入・販売を開始した。本製品は、光信号とローカルオシレーター(LO)との間で4つの90°位相ステップ干渉を行うことで、位相および振幅を抽出する光学システム。完全受動かつ非熱設計により、温度安定性に優れた性能を実現している。

主な特長のひとつが、シングルまたはデュアル偏波モデルを選択可能であること。また、位相調整機能(Phase Tunableオプション)により、使用波長に応じて最適化が可能。可視域から赤外域まで広い波長帯に対応し、光通信、QPSK・QAM変調方式、量子通信、衛星通信など多様な応用に適合する。コンパクト設計により可搬性にも優れている。

挿入損失は標準でSignal/LOともに7~8.5 dB、偏波保持ファイバやシングルモードファイバ構成を選択でき、用途に応じた柔軟な構成が可能。位相精度は±5°以内で、スキューは1 ps以下と高精度な干渉信号の取得に対応する。

本製品は、超精密なマイクロ光学アセンブリ技術を活用した社内プロセスで製造されている。能動光学アライメントから接着・組立工程に至るまで、宇宙用途で求められる厳しい展開条件に適合することが実証されており、TRL9(技術成熟度レベル9)に準拠した宇宙適格化品の提供が可能。詳しくはこちら