2025年10月20日 15:25

三井不動産レジデンシャル、フルタイムシステムおよびPacPortの3社は、最適な配達先を自動で案内することができる新たなDXロッカーシステムを共同開発。本システムを、第一号物件として三井不動産レジデンシャルが開発し、5月に竣工した「パークコート北青山」へ初導入した。
本システムでは、マンション1階の共用宅配ロッカーと各住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーをクラウド連携し一元管理することで、双方の空き状況をリアルタイムで把握。宅配事業者が共用宅配ロッカーを操作すると、居住者専用宅配ロッカーに空きがある場合はそちらに配達するよう自動で案内し、入居者へのスムーズな荷物受け渡しを実現する。
三井不動産レジデンシャルでは、新築分譲マンションへPacPort提供のスマート宅配ソリューション「Pabbit」の導入を順次進めてきた。しかし、住戸玄関前に居住者専用宅配ロッカーが設置されている場合でも共用宅配ロッカーに荷物が配達されるケースがあり、居住者にとっては荷物受け取りの利便性が低下。宅配事業者にとっては、宅配ロッカーの非効率な利用による再配達が発生していた。
本システムを導入することで、より多くの荷物を各住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーまで届けられるようになり、居住者の利便性向上に寄与する。それとともに、物流業界が抱える人手不足や環境負荷の低減に貢献する。