2025年10月06日 15:55

10月6日、大阪・関西万博「よしもと waraii myraii 館」において、現代アーティスト・MASARU OZAKIさんによる巨大アート作品「問いかけられるネギ」の譲渡セレモニーを開催。未来の所有者が、群馬県下仁田町に決定した。

本作品・全長8mにもなる「問いかけられるネギ」は、想像を超えるスケールで立ち現れる造形作品。その姿は拡大のリアルさと、生物学的には不自然な違和感とを同時に含み、鑑賞者を立ち止まらせる。見えない「支え」を暗示しながら、作品は「本当のリアルとは何か?」という問いを静かに投げかけている。

本作品は、生命の力強さと未来への成長を象徴するもので、会期中は多くの来場者の注目を集め、万博会場内外で大きな話題となった。万博閉幕にあたり、本作品を次の舞台へとつなぐべく、新たな所有者(個人・法人・団体)を広く公募し、購入や寄付を通じて作品を未来へ託す取り組みを実施。その結果、群馬県下仁田町が新たな所有者として決定し、このたび正式に引き継がれる運びとなった。

下仁田町長・岩崎正春さんは「ネギは単なる農産物ではなく、大地に根差した文化」と話し、今後は今年11月に行われる下仁田ねぎ祭りでお披露目を実施。その後は町民ホールや新施設での展示を予定していることが表明された。本作品は今後、新たな所有者のもとで次なる展示や活動へと引き継がれ、多くの人々との出会いを重ねながら、さらなる広がりを見せていくことが期待されている。