2025年10月02日 19:00

NTTイードローンおよびNTT 東日本は、千葉県と連携。10月中旬以降、忌避レーザーとドローンなどの先進テクノロジーを活用して、県内の養鶏事業者が営む養鶏場において高病原性鳥インフルエンザの発生と罹患を防止する取り組みを進める。

本取り組みでは、NTTイードローン製の機体に鳥獣害忌避装置「クルナムーブ」を搭載することで、広範囲にレーザーを照射し、養鶏場への野鳥の侵入を効果的に防ぐ。「クルナムーブ」は赤色と緑色のレーザー光は、目を守る習性が強い鳥獣(ハト・カラス・ムクドリ・シカなど)へ本能的な不快感を与えることから忌避効果を発揮する。

ランダムに動くレーザー光に鳥獣が慣れにくい特性を活かし、継続的に照射することで「危険」と認識させ、養鶏場への飛来を防止しウイルス侵入リスクの低減に寄与。さらに、スペックルノイズ(ちらつき)によってレーザー光へランダムな揺らぎを加えることで、忌避効果の持続性が高まる。騒音や化学物質を使わず、環境負荷が少ない持続可能な対策として有効。

これまで養鶏業界では防疫対策として主に防鳥ネットの設置などを行ってきたが、被害の抑制には限界があった。本防疫ソリューションは、従来の防鳥ネットなどの物理的対策とは異なり、実証に基づいた効果が期待されており、養鶏場への野鳥の侵入を防ぐことで、鳥インフルエンザの発生を未然に防ぐ。