2025年09月29日 19:00

越谷市と、イハシライフ、NTT東日本は、9月29日、「越谷市内での災害時における電気自動車搭載可搬型バッテリーを活用した電力供給に関する協定」を締結した。

災害発生時には、NTT東日本グループ会社の所有するバッテリー交換式EVコンバージョンカー(CEV)に搭載された可搬型バッテリーを、市内学校の屋根上に設置しているイハシライフの太陽光発電設備により充電。電力不足が想定される避難所へ運搬して電力供給を行う。この災害発生時に電気自動車の可搬型バッテリーを避難所に供給する取り組みは、東日本エリアで初の試み。

越谷市では、2021 年に埼玉県東南部地域5市1町として「ゼロカーボンシティ」を表明し、脱炭素を推進。2024年には、越谷市と民間事業者等10者で連携して新たに設立した「こしがや脱炭素コンソーシアム」にて、地域の脱炭素化と社会・経済課題の同時解決に向けた具体的な施策を検討している。

一方、イハシライフは、2014年より地球温暖化防止及び再生可能エネルギーの活用促進等のため、市内の小中学校7校において越谷市より屋根を借りて太陽光発電事業を実施してきた。NTT東日本グループでは、2018年10月にNTTグループとして「EV100」へ加盟したことから、2030年までに一般車両の100%EV化をめざしており、地域の脱炭素化に取り組んでいる。

各者の地域の脱炭素化に関する取り組みを通じ、災害発生時における迅速かつ安定した電力供給に貢献することで、社会課題の同時解決に貢献する。