2025年09月29日 16:12

セキュリティ機器の開発・販売を行うクマヒラは、危険な液体を瞬時に検知する液体検査装置の新製品として「液体検査装置 LSR-ST1」を開発し、10月1日より発売する。
昨今、海外では商業施設やイベント会場などでソフトターゲットを対象とした液体爆発物を用いたテロが発生。日本国内でも可燃性の液体が公共交通機関において凶器として使用される事件が発生するなど、テロ対策や公共安全に関するニーズは高まっている。
「液体検査装置 LSR-ST1」は、ペットボトルに対応する光学式センサーを搭載しており、最短0.6秒で検査が完了するためスピーディーな検査運用が可能となったスタンド型の液体検査装置。容器内液体の爆発性・可燃性・腐食性・毒性などの危険性を瞬時に検査することが可能。
据え置き型やハンディ型の液体検査装置が検査員の操作で検査を開始するのに対して、本製品は保安検査の対象者自らが装置上に容器を置くだけで検査を開始することができ、1人当たりの保安検査時間を削減することができる。また、液体を受け渡したり、開封したりする必要がないため、検査にあたる警備員や警察官の心理的負担の軽減にも貢献する。
大阪・夢洲にて開催されている「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」では、関係者東ゲートVIPレーンにて本製品が使用され、会期中の保安検査業務の効率化・迅速化に寄与した。