2025年09月29日 16:08

demoexpoは、西日本旅客鉄道、JR西日本SC開発と共に、10月10日、終電後の大阪駅構内を活用した実証実験として、DJイベント「OSAKA STATION RAVE」を実施する。私たちは普段「駅は移動の場」「終電後は閉じるもの」と考えているが、今回の取り組みはその固定観念を揺さぶり、都市に眠る余白を文化的・社会的資源として活かせるかを探る。

同社は大阪・関西万博会期中に海外パビリオンと様々なカルチャー交流企画を実施。「音楽」や「ダンス」が言葉や文化の違いを超えて共感し合うコミュニケーションであることを体感し、本企画の実装に向けて取り組んでいる。

大阪・梅田のまちは再開発によって新しい施設が次々と誕生し、楽しみの幅も広がっている。その一方で、体験の多くは消費や経済活動に寄りがちで、創造的に遊び、表現ができる余白は限られている。効率性や機能性を大切にする時代だからこそ、文化的で情緒的な豊かさをどう取り戻し、広げていけるかが大切。

こうした状況に対し、同社は「発想の転換」を軸に、これまで数々の実証実験を仕掛けてきた。今回は、駅という巨大なインフラを移動の通過点から「文化と交流の舞台」へと再定義し、終電後の時間や空間を新しい公共資源として活かせるかを実験する。大阪・関西万博が「未来社会の実験場」と掲げるように、この試みもまた、まちのインフラをどのように活かし、日々の暮らしをどう豊かにできるかを考えるための一歩となる。