2025年08月13日 19:46

「街ナカ」ホテル「OMO5函館(おも)by 星野リゾート」は、 8月13日から開催するローカルリズムナイト「夜の輝き ハコダテアワー」で、手回しオルガンを演奏する。
北海道函館市の特別史跡五稜郭に隣接する展望塔「五稜郭タワー」は、2006年に現在の新五稜郭タワーをオープン。高さ107mのタワーと全天候型ガラス張りの広場「アトリウム」が誕生した。アトリウムでは、オープン1周年を記念し、2007年から、日本でも数少ない職人が約8カ月かけて製作した手回しオルガンの演奏会を開催。2017年まで、訪れた人々が実際に演奏を体験できる貴重な機会として親しまれていた。
五稜郭タワーからOMO5函館に移設した後、この道約40年の手回しオルガン修理士・松本尚登さんが、1週間かけてオーバーホールを行った。オルガンは音も鳴らず、人形も動かない状態だったが、笛に風を送るパイプの取替えや音のチューニング、カラクリ人形の動作などひとつひとつ丹精を込めて作業。まさに新たな命が吹き込まれ、復活した。
五稜郭タワーから受け継いだ手回しオルガンは、ローカルリズムナイト「夜の輝き ハコダテアワー」で、1日2回演奏。手回しオルガンの音色は、街に点在する教会から讃美歌やパイプオルガンの音が響き渡る様子を想起させ、函館らしい雰囲気を演出する。