2025年07月11日 12:22

日本福祉協議機構は、愛知県豊田市大多賀地域、三河の山里コミュニティパワーとの協同で、8月1日、愛知県豊田市大多賀町に、中山間地域の自然資源と人の力を活かした新しいアウトドア施設「互いの森」(就労継続支援B型事業所併設)をグランドオープンする。
豊田市では、人口減少や若年層の都市部への流出、高齢化による担い手不足が深刻化しており、中山間地域の維持が大きな社会課題となっている。一方で、障がいのある人々の就労機会の確保や、日々の生活における困難さも、全国的な課題として浮き彫りになっている。とりわけ都市部では、「時間や環境の変化についていけず、働くこと自体が苦しい」という声が、障がいのある人やその家族から数多く寄せられてきた。「もっと自分のペースで、自分らしく働けたらいいのに――」こうした当事者の願いや、自然の中で働くことが心身の健康につながるという気づきが出発点となり、それが中山間地域の人手不足や高齢化と重なり合うかたちで、「互いの森」は誕生した。
「互いの森」は、山の湧き水を活かしたサウナ島や、ゆずマス釣り、キャンプ、BBQ、グランピング、ワークショップ、ジビエ料理などの豊富なアクティビティを通じて、地域と人、自然がつながる新たな観光・福祉・教育拠点として展開する。主なサービス・アクティビティは、手ぶらでOKの選べるキャンプスタイル、清流育ちのゆずマス釣り堀&つかみ取り、古民家カフェで味わうジビエ料理、DIYもできる森のワークショップ、大学との産学福連携によるフィールド展開など。