2025年06月24日 09:47

全国フードバンク推進協議会は、加盟フードバンク団体と協力し、給食のない夏休み期間中を含む7月〜8月にかけて、「第9回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施する。
「フードバンクこども応援全国プロジェクト」は、全国フードバンク推進協議会と加盟フードバンク団体が協力して行うプロジェクト。本プロジェクトは、これまで把握が難しかった子どものいる困窮世帯の早期発見と早期支援、そして食料支援活動の全国的な拡大を目的としており、各地域 のフードバンク団体が、行政や社会福祉協議会、小中学校等の教育機関などと連携して、給食のな い夏休みや冬休み期間中に集中的な食料支援活動に取り組んでいる。
日本の子どもの貧困率は11.5%、実に9人に1人の子どもが貧困とされており、1日のうち十分な栄養が取れる食事が給食だけという子どもがたくさんいる。さらに、ひとり親家庭の貧困率は44.5%に上り、世帯の半数近くが経済的に困難な境遇に置かれている。このような状況の中、学校が夏休みや冬休みに入ると給食がなくなり、日々の食事の確保を主に学校給食に頼っている世帯では、食費の負担が一層重くなる。加えて、子どもが家にいる時間が増えることで光熱費も増加。それにより、家計が圧迫され、子どものいる困窮世帯の状況はますます深刻化している。本プロジェクトでは、目標支援世帯数を4万5000世帯として、子どものいる困窮世帯への食料支援を全国規模で拡大する。
実施期間は7月1日~8月31日。