2025年05月12日 15:50

コスモエコパワーとNTNは、5月7日付で、NTNとして初となるバーチャルPPA(発電量に応じた環境価値のみを直接購入する契約)を締結した。
コーポレートPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)は、需要家が発電事業者から直接再生可能エネルギーを購入する契約形態。このうちバーチャルPPAとは、需要家が自らの敷地外に設置された再生可能エネルギー発電所から、物理的な電力ではなく、その環境価値のみを調達する契約形態を指す。
本PPAの対象はコスモエコパワーが運営する中紀ウィンドファームで、2021年4月に商業運転を開始し、NTNも事業を展開する関西エリアへ電力を供給している。稼働する風力発電機には、NTNのベアリング(軸受)のほか、運転状況の監視や予防点検などへの活用を目的とした状態監視システム「Wind Doctor(R)」が採用されている。コスモエコパワーにとっても、発電機の部品供給元とPPAを結ぶのは初めてのケースとなる。
本PPAによりNTNは、中紀ウィンドファームで生み出される年間約1000万kWh相当の環境価値(非化石証書)を今後16年間にわたって受け取る。これにより年間約4200t(約1700世帯分)のCO2排出量を削減できる見込み。コスモエコパワーとNTNは、ともに長年にわたり日本の風力発電を支えてきたパートナーとして、今後もカーボンニュートラル社会の実現に向け、互いの取り組みを加速していく。