2025年04月30日 16:11

大建工業は、北米の低圧メラミン製造子会社であるDNAL社にて開発を進めている、高性能でサステナブルな新素材「新規木質ボード」について、プロトタイプが完成したことを明らかにした。

また、今回、本製品の正式名称を「DIO woodcore(ディオ ウッドコア)」に決定。4月に米国で開催されたフローリング展示会に同プロトタイプを出展しており、合板基材の床材が抱える課題を解決する新素材として、来場者から高い評価を得た。なお、「DIO woodcore」は、北米市場での販売を想定しており、2026年4月の生産開始を目指している。

「DIO woodcore」は、優れた「強度」と「サステナビリティ」を特長とする、これまでにない新たな木質ボード。合板同等の高い曲げ強度とねじ保持力に加えて、製品表面の平滑性を併せ持つことから、まずは床材基材用途としての提案を想定。市場調査を行いながら、更なる用途展開を検討する。

また、「DIO woodcore」の原材料には、カナダの原産材のみを使用する。持続可能な木材の循環利用を推進するだけではなく、カナダ産材を現地で加工し、北米エリアで販売する、地産地消型のサステナブルな素材となる。なお、新たな木質ボード「DIO woodcore」については、同社が6月(東京)と7月(大阪)に開催する「80周年記念フェア」での展示を予定。日本国内での初お披露目の場となる。