2025年02月13日 09:08

鳥取ブルーカーボンプロジェクトは、湯梨浜町立泊小学校で、漁業者が県内野菜等で蓄養したウニを使った「ウニグラタン」と、藻場の恵みである海藻のアカモクを用いた「アカモクスープ」を提供した。
鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会では、海で起きている様々な問題を学ぶことで、一人ひとりに何ができるか考え、より多くの人に行動をおこしてもらえるよう海の魅力や問題を伝えることを目的として、令和4年度より湯梨浜町立泊小学校の児童を対象に「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」授業プログラムを行っている。
給食の途中、昨年の5月にウニの学習や9月の地元の波打ち際で藻場に育まれる生き物の多様性や生き様を体験した3年生が学習した内容や自分たちで調べた内容、考えたことを発表し、全校児童に、地元の海の状況や海の大切さ、身近な海を守るために自分たちにできることは何か、広く考えてもらう機会となった。ウニともばについて発表した3年生の児童は「魚とウニとわたしたちが仲良くできる海になって欲しいです」と話していた。
この取り組みは、現在、鳥取県沿岸全域で問題となっているムラサキウニによる食害を主な要因とする藻場衰退を切り口に、海の問題について学び、体験し、考えていくもので、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる「海と日本プロジェクト」の一環として行っている。