2025年02月13日 09:01

将来宇宙輸送システムは、1月20日~23日にかけて、福島県南相馬市内の「福島ロボットテストフィールド」において、クアッドコプタ型ドローンを使った誘導制御・飛行試験を実施した。そして、試験の結果、シミュレーターからフライトソフトウェアを書き込み、即座にフライトし、計測することで(DevOpsの実施)誘導制御の設計を瞬時に見直すことに成功した。

将来宇宙輸送システムは、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」をビジョンに掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業。

DevOps(デブオプス)とは、ソフトウェアやシステムの開発と運用を統合した手法や仕組み、文化。開発担当者(シミュレーター・制御設計者)と運用担当者(フライト試験者・計測者)が密接に連携して、ソフトウェアの開発から市場投入までのプロセスを効率化することを目的としている。P4SDではこれらのプロセスをプラットフォームに落とし込みロケットの開発を促進する。

従来のロケット開発はウォーターフォール型の開発が一般的で、工程ごとの縦割り化や仕様変更の柔軟性の欠如により、開発期間中の仕様変更などで開発期間が長期化するなどの悪影響が出ていた。そこでで将来宇宙輸送システムは、アジャイル型の開発手法を活用し開発を短期化するために、独自の研究・開発プラットフォームである「P4SD」(Platform for Space Development)を用いている。