2024年07月30日 16:09

宇都宮大学の熊谷幸汰助教、早崎芳夫教授と、JVCケンウッド 未来創造研究所の研究グループは、インタラクティブな体積映像を描画できるボリュメトリックディスプレイシステムを開発。7月28日~8月1日にかけ、アメリカのデンバーで開催される「SIGGRAPH 2024 Emerging Technologies」で公開する。
このディスプレイは手のひらサイズの体積映像を実世界へ直接表示できることに加え、ユーザーの動きに合わせて映像を操作できるインタラクションを可能にする。
ボリュメトリックディスプレイは、画素を実世界に体積的に生成することで映像を描画する技術。ヘッドマウントディスプレイのようなデバイスを装着することなく、360°方向から複数人が3D映像を見ることができる。
本研究では二つのレーザー描画を連携動作するディスプレイシステムとJVCケンウッドのLCOSデバイスを採用した描画法を開発することで、高い画素密度かつ手のひらサイズの体積映像を実現。さらに外界の動きを認識し、体積映像描画に反映させるシステムを構築することで、体積映像をユーザーがリアルタイムに操作できるインタラクションを可能にした。
展示の来場者はこのような体積映像コンテンツを鑑賞でき、さらに手の動きを介して映像をインタラクティブに操作する体験ができる。詳しくはこちら。