2024年07月03日 19:00

ヤマップは、富山県および富山県警察と、山岳救助の際に有用な情報となる登山届に関する「登山届連携に関する協定」を締結した。

富山県内における2023年山岳遭難事故は134件(前年比+19件)、144人(前年比+20人)でいずれも増加している。また、遭難事故のうち登山届を提出していたのは78人(約54.2%)で、全国平均と比較すると高い提出率だが、立山連峰など厳しい北アルプスを有する富山県内では、登山届の提出率をあげることが課題となっている。

同社が運営する「YAMAP」は、電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。「YAMAP」には、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画が作成できると同時に、「YAMAPに登山計画を提出する」を押すと、大切な家族など(緊急連絡先)に計画を共有できる提出機能も備えている。今回の協定により、YAMAPに登山計画を提出すると、富山県および富山県警察へも共有される。さらに、「YAMAP」は日本全国2万5000座以上の山情報を収録しており、登山届ポストがないような里山や低山にも対応しているため、遭難者の迅速な救助につながる。

登山者は別に登山計画書を記入・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が上がる。一方、富山県および富山県警察は把握できる登山届の数が大幅にアップすることが見込まれ、万が一の遭難の場合でも救助に有用な登山計画情報を早く把握でき、救助の迅速化が期待される。

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