2024年06月18日 15:57

大和ブルーフィナンシャルはジュリオ社と共同で、融資業務の効率化・高度化を目的とした「ビジネスモデル分析AI」を開発し、業務への導入を開始した。

スタートアップ融資の審査業務では、ビジネスモデルなどの非財務情報の分析が重要だが、ノウハウや知見が属人化しやすく、組織として共有化することが非常に困難。また、経営者へのインタビューや資料の精読など、検討に多大な時間を要するという課題があった。

「ビジネスモデル分析AI」は、大規模言語モデル(LLM)を基盤としており、金融ドメイン固有の知識を事前学習することで、高度な自然言語理解を実現。さらに、ジュリオ独自の多重処理テクノロジーにより、生成AIの飛躍的な精度向上に成功した。これにより、審査担当者が求めるビジネスモデル分析をAIが高い精度で実施できるようになった。

ビジネスモデル分析では、収益モデル、コスト構造、組織特性、経営陣、取引先、経営環境などの重要なポイントについて、大和ブルーフィナンシャルの豊富なノウハウをAIに学習させ、2000を超える視点で多角解析を行う。

ビジネスモデル分析AIを活用することで、融資担当者の負担を大幅に軽減しながら高度な分析を実現して、高い融資判断の品質を保つことができる。人間による追加検討が必要な論点を自動で提示する仕組みも備えているため、若手担当者の育成コストを削減。さらにAIが一次レビューを代替することで、上司のレビュー工数も大幅に削減できる。