2024年03月14日 09:44

阪神甲子園球場とモリサワは、100周年記念共同プロジェクトとして、同球場のスコアボードで使用してきた伝統の「甲子園文字」を受け継ぎ、「甲子園フォント」として制作することを決定した。

阪神電気鉄道が運営する阪神甲子園球場は、8月1日に開場100周年を迎える。また、同じく7月24日に、日本を代表するフォントメーカーであるモリサワの創業者・森澤信夫さんらが、日本の出版・広告・デザインの発展に大きく貢献した「邦文写真植字機」を発明して100周年を迎える。これを記念して、阪神甲子園球場とモリサワは、100周年記念共同プロジェクトとして、伝統の「甲子園文字」を受け継ぎ、「甲子園フォント」として制作、デジタルフォント化することを決定した。

阪神甲子園球場のスコアボードでは、1983年まで、職人が黒い板に毛筆で手書きをした文字を使用しており、その独特な字形が「甲子園文字」として親しまれ、スコアボードを電光掲示に改修した1984年以降も、その伝統を受け継ぐべく、同球場の職員がオリジナルの文字データを制作し表示してきた。同プロジェクトは、文字のプロフェッショナルとして歴史を紡いできたモリサワが、阪神甲子園球場が大切に受け継いできた「甲子園文字」を、現代の実用に即した「甲子園フォント」として制作するもの。「甲子園フォント」の完成は12月頃を予定しており、2025年シーズンから、阪神甲子園球場のスコアボードで使用される予定だ。

阪神電気鉄道